ADHDの就活がうまくいかない|進め方と対策を解説

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「ADHDのせいで就活が思うように進まない」と感じていませんか?エントリーシートや面接、複数社の管理など、就活には特有の難しさがあります。

ワナちゃん
ワナちゃん

私、ADHDなんだけど、ES何社も書いてたら締切ぐちゃぐちゃでさ…。就活ってどう進めたらいいのか分からないんだよなあ。

この記事では、ADHDの就活がうまくいかない理由、ESや面接・スケジュール管理など就活の進め方と対策までを当事者目線で解説します。

ADHDの就活が「うまくいかない」と感じる理由

ここでは、ADHDの就活がうまくいかないと感じやすい理由を解説します。原因が分かれば、自分に必要な対策が見えてきます。

ワナちゃん
ワナちゃん

周りはサクサク内定もらってるのに、私だけ空回りしてる気がして焦るんだよね…。なんでうまくいかないんだろ?

ワークさん
ワークさん

就活は同時にやることが多いので、ADHDの特性とぶつかりやすいんですよ。まずは理由を一つずつ整理していきましょうね。

複数社の並行管理でマルチタスクが追いつかない

就活では、複数社のエントリーシート作成・説明会・面接準備を同時に進める必要があります。ADHDの人はマルチタスクが苦手な傾向があり、ここで負荷が一気に高まります。

とくに学生の場合は、授業やアルバイト、サークルなどと就活が重なります。やることが増えるほど、どれから手をつけるか分からなくなり、空回りしやすくなるのです。

ADHDに向いてるバイトと続けるコツを解説のアイキャッチ画像 ADHDに向いてるバイトと続けるコツを解説

ESの締切や面接日程など提出物の抜け漏れが起きやすい

ADHDの特性として、注意の持続や時間管理に苦手さが出ることがあります。就活では、エントリーシートの締切と面接日が重なることも珍しくありません。

その結果、締切を忘れる・提出書類が抜ける・面接の日時を勘違いするといったミスが起きやすくなります。一つのミスが選考全体に影響することもあるため、不安につながりやすい部分です。

自己分析が苦手で強みをうまく言葉にできない

就活では、自己分析を通じて自分の強みを言語化する力が求められます。過去の失敗が記憶に残りやすいと、自己肯定感が下がり、強みが見つけにくくなることがあります。

強みがあいまいなままだと、エントリーシートも面接も内容がぶれてしまいます。ここは一人で抱え込まず、第三者の視点を借りることが効果的な場面です。

面接やグループワークでのコミュニケーションに不安が出やすい

面接やグループディスカッションでは、その場で考えて話す力が問われます。衝動的に話し出してしまったり、相手の話を遮ってしまったりすると、評価が下がるのではと不安になりがちです。

ただし、これらは事前の準備や練習で十分に整えられる部分です。後ほど、面接対策のコツとして具体的に解説します。

ADHDの就活の進め方|全体の流れを整理する

ここでは、ADHDの就活の進め方を全体の流れに沿って整理します。最初に道筋を決めておくと、混乱せず動きやすくなります。

ワークさん
ワークさん

いきなり何社も応募するより、まず流れを把握するのが近道ですよ。一歩ずつ進めれば、就活はちゃんと前に進みます。

早めに自己分析と業界研究から始める

就活の最初のステップは、自己分析と業界・企業研究です。自分の特性や得意・不得意を整理しておくと、応募先選びや面接での受け答えに一貫性が生まれます。

ADHDの人は準備に時間がかかりやすいため、早めに動き出すことが大切です。大学のキャリアセンターも活用しながら、無理のないペースで進めましょう。

就活の主なステップを一覧で把握する

就活には大まかな流れがあります。全体像を一覧で持っておくと、今どこにいるのかが分かり、抜け漏れを防ぎやすくなります。

ステップ主な内容
1.準備自己分析・業界研究・スケジュール管理の仕組みづくり
2.情報収集説明会・インターン・OB訪問への参加
3.応募エントリーシート・履歴書の作成と提出
4.選考適性検査・面接・グループワーク
5.内定後条件の確認・入社準備

障害を開示するか(オープン就労)を早めに考える

就活では、ADHDを企業に伝えるか伝えないかという選択があります。開示するオープン就労は配慮を得やすい一方、非開示のクローズド就労は応募先の選択肢が広がります。

どちらが正解ということはなく、自分の希望する働き方によって変わります。診断や手帳の有無も関わるため、就職全体の考え方は以下の記事もあわせて参考にしてください。

ADHDの就職を成功させる進め方と相談先のアイキャッチ画像 ADHDの就職を成功させる進め方と相談先

ADHDの就活でつまずきやすいスケジュール管理の対策

ここでは、ADHDの就活で最もつまずきやすいスケジュール管理の対策を解説します。仕組みで補えば、抜け漏れは大きく減らせます。

ワナちゃん
ワナちゃん

気合いで管理しようとすると、すぐ忘れちゃうんだよね…。私みたいなタイプでもできる方法ってあるのかな?

ワークさん
ワークさん

記憶に頼らず、ツールに任せるのがコツですよ。アプリのリマインダーは、ADHDの方の心強い味方になります。

ESの締切と面接日を一つのカレンダーに集約する

複数社の予定を別々に管理すると、ダブルブッキングや締切忘れが起きやすくなります。エントリーシートの締切も面接日も、一つのカレンダーアプリにまとめましょう。

授業やアルバイトの予定も同じ場所に入れておくと、全体の重なりが一目で分かります。情報を一カ所に集約することが、抜け漏れ防止の第一歩です。

リマインダーで締切の前日に通知を受け取る

予定を入れただけでは、見るのを忘れてしまうことがあります。スマホのリマインダー機能を使い、締切の前日や数時間前に自動で通知が届くように設定しましょう。

通知が来れば、記憶に頼らなくても行動のきっかけが得られます。ADHDのタスク管理の工夫は、就活以外でも役立つため以下の記事も参考になります。

ADHDのタスク管理術|抜け漏れを防ぐコツとツールのアイキャッチ画像 ADHDのタスク管理術|抜け漏れを防ぐコツとツール

面接や説明会には15分前行動を習慣にする

面接や説明会に遅刻すると、それだけで印象が下がってしまいます。移動時間を多めに見積もり、15分前には到着しておく15分前行動を習慣にしましょう。

万が一遅れそうなときに備え、企業の連絡先を事前に控えておくと安心です。遅刻が不安な人は、対処法をまとめた以下の記事もあわせてご覧ください。

ADHD 遅刻の原因と対策|職場で実践できる工夫を解説のアイキャッチ画像 ADHD 遅刻の原因と対策|職場で実践できる工夫を解説
注意ポイント

就活の負担が大きく、強い気分の落ち込みや不眠が続く場合は、無理をせず医療機関や大学の相談窓口に相談してください。

ADHDの就活でのエントリーシート・履歴書の書き方

ここでは、ADHDの就活でのエントリーシートや履歴書の書き方を解説します。書類は選考の入り口なので、丁寧に準備したい部分です。

提出前にチェックリストで記載漏れを防ぐ

エントリーシートは、設問の見落としや記入欄の空欄が起きやすい書類です。提出前に確認する項目を、あらかじめチェックリストにまとめておきましょう。

  • すべての設問に回答できているか
  • 誤字脱字や文字数オーバーがないか
  • 提出先・提出方法・締切が合っているか

特性を強みに言い換えて自己PRに使う

ADHDの特性は、見方を変えれば強みにもなります。たとえば、行動力や発想力、興味のある分野への集中力は、自己PRで魅力として伝えられます。

特性言い換えの例
衝動的に動くフットワークが軽く行動力がある
興味に没頭する好きな分野に高い集中力を発揮する
思いつきが多い発想が柔軟でアイデアが豊富

第三者にES添削を依頼して客観性を補う

自己分析が苦手な場合は、書いたエントリーシートを家族や友人、大学のキャリアセンターに見てもらいましょう。自分では気づけない強みや改善点を指摘してもらえます。

第三者の視点が入ると、内容に説得力が生まれます。応募先選びに迷うときは、求人の探し方をまとめた以下の記事も参考になります。

ADHDの求人の探し方|障害者雇用と一般雇用の違いも解説のアイキャッチ画像 ADHDの求人の探し方|障害者雇用と一般雇用の違いも解説

ADHDの就活で押さえたい面接対策のコツ

ここでは、ADHDの就活で押さえたい面接対策のコツを解説します。準備を重ねるほど、本番での不安は小さくなります。

ワナちゃん
ワナちゃん

面接って緊張すると、つい先走って話しちゃうんだよね…。落ち着いて答えるにはどうしたらいいんだろ?

ワークさん
ワークさん

一呼吸おいてから話すだけでも変わりますよ。よく聞かれる質問は、事前に答えを用意しておくと安心ですね。

よく聞かれる質問の回答を事前に準備する

面接でその場で考えて話すのが苦手なら、準備で補いましょう。志望動機・自己PR・学生時代に力を入れたことなど、定番の質問は答えをあらかじめ用意しておきます。

答えを声に出して練習しておくと、本番でも言葉が出やすくなります。準備した内容があれば、緊張しても話の軸がぶれません。

一呼吸おいてから話し始める癖をつける

衝動的に話し出してしまう人は、質問されたら一呼吸おいてから答える癖をつけましょう。「少し考えてお答えします」と一言添えるだけでも、落ち着いて話せます。

相手の話を最後まで聞いてから返すことも意識します。間を取る習慣は、グループディスカッションでも役立ちます。

模擬面接で本番の流れに慣れておく

本番の緊張を和らげるには、模擬面接で流れを体験しておくのが効果的です。大学のキャリアセンターや支援機関では、丁寧に練習を重ねられます。

繰り返し練習することで、入退室の所作や受け答えが自然になります。発達障害のある学生の就職支援については、日本学生支援機構(JASSO)の「発達障害 就職への支援」でも紹介されています。

ADHDの就活で頼れる相談先・支援機関

ここでは、ADHDの就活で頼れる相談先や支援機関を紹介します。一人で抱えず、使える場所を知っておくと心強いです。

大学のキャリアセンター・障害学生支援室

在学中であれば、まず大学のキャリアセンターや障害学生支援室が身近な相談先です。履歴書の書き方や模擬面接、学内インターンなどの支援を受けられます。

必要に応じて、ハローワークや発達障害者支援センターなど外部機関への橋渡しもしてもらえます。無料で利用できるため、早めに相談しておくと安心です。

新卒応援ハローワーク・わかものハローワーク

新卒応援ハローワークやわかものハローワークは、学生や若年層の就職を専門に支援する窓口です。担当者がついて、応募から面接対策まで継続して相談に乗ってくれます。

専門の窓口では、発達障害に理解のある相談員に出会えることもあります。求人選びに不安がある人は、以下の記事も参考にしてください。

ADHDと仕事|困りごとと対処法・働き方を解説のアイキャッチ画像 ADHDと仕事|困りごとと対処法・働き方を解説

発達障害者支援センター・就職全般の相談

発達障害者支援センターでは、診断の有無にかかわらず、働き方や生活面の相談ができます。ADHDの特性について、発達障害情報・支援センターの「注意欠如多動症」でも基本が解説されています。

就活だけでなく、卒業後の転職も視野に入れて働き方を考えたい人は、以下の記事もあわせてご覧ください。

ADHDの転職を成功させる方法|転職理由の伝え方とタイミングのアイキャッチ画像 ADHDの転職を成功させる方法|転職理由の伝え方とタイミング

ADHDの就活に関するよくある質問

ここでは、ADHDの就活に関するよくある質問にお答えします。気になる疑問を解消して、前向きに進めましょう。

ADHDに向いてる仕事は?2chの本音を専門家が解説のアイキャッチ画像 ADHDに向いてる仕事は?2chの本音を専門家が解説
ADHDだと就活はできないのでしょうか?
そんなことはありません。特性に合った準備や対策を取り入れれば、就活を進めて内定を得ている人は多くいます。
就活はいつから始めるとよいですか?
準備に時間がかかりやすいため、早めの開始がおすすめです。自己分析や業界研究から少しずつ動き出すと余裕が持てます。
面接でADHDだと伝えるべきですか?
開示するかは自分の希望する働き方によります。配慮を得たいなら開示、選択肢を広げたいなら非開示という考え方があります。
何社くらいエントリーすればよいですか?
決まった数はなく個人差があります。管理しきれないと抜け漏れが増えるため、無理なく対応できる社数に絞るのも有効です。
就活がうまくいかず疲れたときはどうすればよいですか?
頑張りすぎず休息をとることも大切です。大学のキャリアセンターや支援機関に相談し、一人で抱え込まないようにしましょう。

まとめ

ADHDの就活がうまくいかないと感じる背景には、複数社の並行管理によるマルチタスクの難しさや、提出物の抜け漏れ、自己分析の苦手さがあります。対策として、ESの締切と面接日を一つのカレンダーに集約し、リマインダーで通知を受け取る仕組みが役立ちます。エントリーシートはチェックリストで記載漏れを防ぎ、面接は事前準備と模擬面接で備えましょう。一人で抱え込まず、大学のキャリアセンターや支援機関を早めに頼ることが、就活を前に進める大きな力になります。

ワークさん
ワークさん

就活は仕組みと準備で十分カバーできますよ。つらいときは休んだり、必要なら医療機関に相談したりしてくださいね。

この記事の監修者

ワナワーク編集部

ワナワーク編集部は、国家資格キャリアコンサルタント(キャリア相談歴8年)を有する就職・転職支援の専門家チームです。発達障害・精神疾患のある方の「働く」に寄り添い、厚生労働省などの公的機関や医療の一次情報をもとに、信頼できる情報をお届けしています。

本記事の免責事項

本記事は就職・キャリア支援の観点から作成されたものであり、医療的助言ではありません。診断・治療・服薬等については、必ず医療機関や専門家にご相談ください。記事内で紹介する職種・働き方は一般的な傾向に基づくものであり、個人差があります。